日本の石に『翡翠』が選定されました。
9月24日、日本鉱物科学会は金沢大で開かれた総会で、「日本の石」に翡翠を選定しました。
"糸魚川"
私にとっては思い出深い場所の一つです。
それは幼い頃から両親に連れて行ってもらった事や、
あの彼との初ドライブ…などなど、
海なし県出身の私にはちょっと遠いけど身近な海でした。
翡翠に興味を持ったのはちょうど2000年頃に、初めて翡翠峡を訪れて立ち寄った翡翠のお土産屋さんで、
新緑の緑を感じさせる綺麗な色の翡翠の勾玉を見た時、物凄く感動してこの石に興味を持ちました。┐
しかも、自分の好きな土地で産まれるこの石に益々興味が湧きました。
その時はそこのおばさんに
と言われて信じて買いました(結構良い値段がしました)。
なぜ信じたかと言うと、そこには表記はありませんでしたが
ミャンマー産の翡翠も置いてあり、陳列してある場所も分けてあり、値段も数段上でしたので
私が『どうして値段が違うんですか?』と訊くと
『あっちはミャンマー産、こっちはみんなここ(糸魚川)の翡翠だから。』とおばさんが言ったからです。
しかし後日、石を販売している他のお店の方にこの勾玉を見せると
『こりゃ、ミャンマー産だ。』
と言われたのです。
そして『国産の翡翠なんて採取も禁止で、もうある訳がない。』とも言われました。
ショックでした。( TДT)
当時の私はまだまだ勉強不足で、
ミャンマー産なのか、
分からなくモヤモヤしたままその勾玉を持つ事になりました。
それから13年後の2013年、私は偶然ネットで糸魚川翡翠の記事を見付けました。
そこでようやく糸魚川翡翠は、場所によっては海岸や川原などで拾える可能性がある事を知りました。
しかもマニアが沢山いて、その方達が拾ったりした物を、月一度開かれる翡翠市(富山県市振)で売っている事、
そしてご自分が採取した物や出所が確かな物だけを使って、勾玉や大珠などの作品を作られている作家さんがいる事が分かりました。
私が見付けたその作家さんの勾玉の作品は、今まで見たこともない美しい形をしていました。
私は、たちまちその作品に魅了され"購入したい!"と思いましたが、
その作家さんを見付けた当初は、ネット販売もしていなく、
個人的に連絡を取り、売ってもらうしかありませんでした。(現在はその作家さんのホームページから通販で、一部購入出来る物もあります。)
私は早速連絡をして、勾玉を購入しました。
私が初めてその作家さんから買った勾玉の原石は、
だいぶ前に新潟県糸魚川市の勝山海岸の海中で採取され、採取した方から作家さん本人が直接購入された物で
"自然に海ずれした表面なので間違いないと思います。"
という事でした。
その勾玉は、ちょっぴり太っているけど、薄く緑がかった白地がしっとりとした光沢を放ち、清楚で落ち着きのある雰囲気を持った勾玉でした。
それからその作家さんのファンになった私は、最近久しぶりに、一つ勾玉を購入しました。
それが、冒頭写真の勾玉です。
原石は30年前に拾われた、大変珍しく希少な糸魚川市大所川(オオドコロガワ)産だそうです。
この勾玉は石目もない上に、緑が素晴らしく鮮やかで、光に当てると結晶の大きな所がキラキラ光り、透過します。
本当に見ているだけでワクワクする翡翠で、お気に入りの一つになりました。
その矢先、
「日本の石」に翡翠が選定された。
とニュースが入りました。
その作家さんのホームページでも喜びが伝えられていましたが、私も嬉しかったです。
これからは国産翡翠が今までよりは少しだけ、注目されるかもしれません。
売る側の方は、適正な値段と正しい情報の公開をしてほしいと願っています。